西式健康法 2つの習慣 4つの運動

2つの習慣

  • 就寝時にこそ脊柱の矯正を
    平床
    就寝のとき、敷き布団の代わりに、平らな板を用いると、寝ながらにして、一日のうち7~8時間を脊柱の矯正に利用でき、慣れるとかえって熟睡できます。
  • 木まくらと併用し、頚椎の矯正を
    硬枕
    称「木まくら」ともいい、硬枕は平床と併用しますが、これは特に頚椎の矯正を行います。

4つの運動

  • 脊椎の不整を矯正し、内臓の位置を正しく
    金魚運動
    1平らな床の上に仰向けに寝、後頭部で両手を組む。
    2足首をできるだけ手前に起す。
    3魚が泳ぐように「く」の字に身体を左右に、素早くうねらせる。
    ●朝夕一回、各1~2分行う。

    脊椎骨の副脱臼はだいたい矯正され、脊髄神経、交感、副交感神経の機能が調整されます。
    また腹部臓器特に腸を生理的な位置にもどし、腸閉塞、捻転、癒着などを防止します。
    腹痛のときは速効的な効果があります。
  • 重力の影響を受ける四肢の毛細血管の血液循環を補正
    毛管運動
    1手足を体と直角になるように垂直に伸ばし、細かく振動させる。
    2手は肩幅に、足は腰幅に合わせ、足裏は床面と水平になるように。
    ●朝夕1回、1~2分行う。

    全身の血液循環やりんば液の流通を良くし均等にします。
    疲労回復に卓効があり、各種疾恵の予防回復に役だちます。
  • 筋肉と神経のバランスを整える
    合掌合蹠法
    1仰向けになって合掌し、足裏を合わせて、脚を前後に屈伸する。
    2終了後、合掌、脚を縮めたまま2~3分静止する。
    ●1回につき10回前後屈伸する。

    からだの特に腰部、下肢の両側の筋肉や血管、神経が整合される回また骨盤内の腹部臓器の機能が鼓舞されます。
    妊娠中これを実行すれば、胎児の発育を良くし、異常体位を正常にもどすのに役だち、安産になります。
  • 脊柱を正しく内臓下垂を防ぎ体液を中性に
    背腹運動 準備運動
    1両肩を同時に上下させる。10回
    2頭を左に傾ける。右も同様。各10回
    3頭を前に傾ける。後ろも同様。各10回
    4左を向く。右も同様。各10回
    5腕を水平に伸ばし、左・右に顔を向ける。各1回
    6両腕を垂直に上げ、左・右に顔を向ける。各1回
    76の姿勢のまま、両手を強く握り、ひじを水平に下げる。
    87の姿勢のまま、ひじを後ろへ水平に引き、頭を反らす。
  • 脊柱を正しく内臓下垂を防ぎ体液を中性に
    背腹運動 本運動
    1背筋を真っ直ぐに伸ばした状態で、メトロノームのように左右に振子運動をする。
    手は小指側を下にして膝に軽くのせる。
    2身体が左右に傾いたときにおなかを押し出し、真ん中にきたときに引っ込める。
    ●1往復を1回として1分間に50~55回、10分間で500回が標準です。

    脊柱運動のみでは交感神経が刺激されて体液が酸性に傾き、腹部運動のみでは迷走神経が刺激されてアルカリ性に傾くので、両者同時に行なえば体液は中性になります。